
ご飯を食べられなくなりそうだった昨年5月の連休には
車に乗るのが大好きだったまろん君、とうちゃん、かあちゃんの3人で遠出のドライブをしました
春の雪どけ後の久々のドライブ
遠出と言っても片道1時間半の海を見に行きました
まろん君に海を見せてあげたかったのです
春先の海はまだ鉛色で波も高かったのですが、まろん君は潮の香りを感じてくれたでしょうか
まろん君の体調を気遣いながら、これが最後のドライブになるのかも・・・
お互いに口には出しませんがとうちゃんとかあちゃんはそう感じていました
◆ 小平の海岸まで行けたよ
晴れてはいましたが、やはり浜なのでとても風が強かった~
それでもまろん君は車が駐車場に入ったのがわかるんですね
出して出してと身体を起こすんです
二人で交代しながら抱っこして海辺を散策しました
まろん君、歩きたがるんですが、風が強くて立っていられません
元気な時なら走って走って、駆け回ったでしょうに・・・ね
お日様が眩しそうに目を細めて、かあちゃんに抱っこされていましたね
まろん君の目には海はどんな風に見えたかな~

◆ 今日は7回目の命日
このドライブを最後にまろん君は鼻腔栄養の管をつけることになって、本格的な療養生活に入りました
何度も主治医との話し合いがありました
主治医も辛そうに安楽死を勧めてきます
私たち夫婦とまろん君の関係を充分わかっておられるだけに・・・
一緒に暮らしているおじじも・・・その方がいいんじゃないか~・・・と。
おじじは私たちが仕事に出ている間はまろん君と一緒に留守番をしていてくれましたから・・・
気持ちは同じように辛かったと思います
迷いに迷った結果
まろん君にはとても辛い選択をしてしまったのかもしれません
鼻腔栄養・・・
本来なら鼻腔栄養とは、口からご飯を食べられない場合の栄養補助的意味を持つものだということを後で知りました
だから長くても1週間とか10日間とかで、病気が快方して口から食べられるようになった場合には管は抜くそうです
ところがまろん君は舌を癌で切除されているのだから、ご飯は口から食べられるわけがないのでした
私たちが出した結論は結局、まろん君を最高に苦しめてしまう結果となったのです
会いたいと思う以上に苦しい後悔の念と申し訳ない気持ち
まろん君を思い出す度にさいなまれます
鼻腔栄養の選択をしてしまったことで、恨んでいたのかも・・・
悲しく辛い想いをさせてしまった・・・
今となってはまろん君の遺影に手を合わせることしかできなくなってしまいました・・・