虹の橋は何処に~トイプーまろん君・・・分離不安症

虹の橋は何処に

まろん君の公園 まろん君の匂いがあちこちに残ってます

まろん君は分離不安症でした

何度か寂しい想いをすれば我慢できるようになります・・・などと犬を飼う人へのしつけ本などにありますが、まろん君には通用しませんでした

必ず誰かが傍にいなければダメでした

何か月かおきのトリマーもお店に預ける時はこれが永遠の別れになるように鳴くのです・・・ずっとお爺さんになってもでしたね

飼い主が甘やかしているからでしょう・・・と言われましたが、そうなんでしょうか?

後から聞いた話ですが、まろん君の生まれた家では5匹生まれて兄弟はすぐにそれぞれもらわれていってしまい・・・

最後まで残った子がまろん君、あまりにも甘えん坊さんなので手放したくなかったそうです

そんな子が共働きの家に来て災難だったでしょうね・・・可哀そうなことをしました

家に来た時は生後2か月で1550gの片手に乗るくらいの大きさだったのに、一年足らずのうちに倍以上になりました

2歳になる頃にはトイプードルの標準体高(床から背骨の一番高いところ)は28cm以内といいますが、優に超えてしまいました

30cmはあって居間のテーブルを潜り抜けるのがやっとでした

体重も4000g以上は太らせないでと言われたのに、筋肉質でマッチョなまろん君になってしまい5000gを超えてしまいました

ですから1歳になる前からサークルの柵は乗り越えて脱走しますし、天井付きのサークルに入れて留守番させれば大変なことに・・・

出入り口の留め金をガリガリして出ようとしたのか帰ってみたら口から大出血して病院を受診したりと可哀そうでした

クレートやキャリーバックも入るのが大嫌いでした

とにかく閉じ込められるのが嫌だったのです

外に出れば誰かがいる!と思ったのでしょうかね~

そんなこんなでお留守番は毎日アクシデントの連続

仕方がないので最後は部屋に野放し状態にしてお留守番させました

そうするとまた部屋の入り口をガリガリするわけで、いまだにまろん君のかじり跡があちこちに残っています

思い出をたくさん残して逝ってくれたまろん君です

ワンコはもともと群れで生活する動物なので一人でいると不安で不安で仕方がないそうです

まろん君の分離不安からくる問題行動といえば、サークルをかじったり、部屋の出入り口をかじったりするくらいでした

無駄吠えや排泄で部屋を汚したりいたずらをすることはなかったのですが、きっと強いストレスがあったのだと思います

おやつ入りのおもちゃなんかも全く効果がなくて甘えん坊の頑固ちゃんでした

お外を見るのが好きだった、まろん君

長年つれ添うと以心伝心になるの?

夫婦は長年の連れ合いでも以心伝心とはならないで互いにそっぽを向いてしまう場合も無きにしも非ず

でも、ワンちゃんネコちゃんなど、うちの子は裏切らないと言われます

それどころか、うちの子とは言葉が通じるのと自慢する飼い主さんもいます

私もその一人かもしれません

でも、一説によるとうちの子たちは単語しかわからないそうです

まろん君が理解していたと思われる単語は【おて・ごはん・おやつ・待て・ふせ・持ってきて・行くよ・お散歩・ボール・ササミさん】ぐらいだったかなぁ・・・

長い文章で『これからお買い物にいくからお留守番していてね』などはわからなかったと思います

ただ、私の素振りとか雰囲気で自分は置いて行かれるんだと感じてパニックになっていたんです

うちの子たちって飼い主をよく見ていて観察力はすごいですよね

飼い主の感情も肌で感じているんですって

今日のご機嫌はどうかな?笑っているのかな?怒っているのかな?おやつくれるかな?などと・・・

飼い主がうちの子を観察しているだけじゃなくて、向こうもこちらを伺っているなんて・・・

飼い主がいつも機嫌よく元気で居ないとうちの子たちも神経質な子に育ってしまうみたいです

こんな事件もありました

まろん君が3歳ぐらいのときのことです

朝の散歩が習慣になっていて、その日もまろん君と町内をグルっと一回り

ついでに少し足を延ばそうかな・・・といつもはあまり行かない方角へ向かった時に、散歩で時々会うシュナウザーのむっちゃんを見かけました

まろん君、むっちゃんいるわ~

喜んでお互いにお鼻をツンツンしたとたんに、急にまろん君が凄い力で後ろに退いてはずみでハーネスが緩かったのかはずれてしまったのです

慌てた私はまろん君に飛びついて逃がさないように抱っこしたのですが、そのときに左の腰をガッツリとコンクリートに打ってしまいました

もう~痛くて痛くて・・・これは左足の関節脱臼だなと思いました

でもとにかく家まで帰らないと・・・必死の思いで家々の塀につかまりながら歩きました

その時のまろん君の様子ですが、今思えばとても心配そうだったのです

いつもならグイグイ引っ張って歩くのに、私の顔を見上げながら申し訳なさそうにショボショボと歩いていたのを思い出します

その日のうちに私は骨折により即、入院となってまろん君とは1か月余も離れ離れとなってしまったのでした

思い返せばまろん君と暮らした15年5ヶ月の間に私は3度も脚の治療で入院生活を送っていたのです

まろん君には寂しい想いをさせていたんです・・・

毎週通ったまろん君の公園