介護のこころ~夜半の病院からの電話にあわてふためく・・・

いとしきシニア

心筋梗塞です!・・・

おじじ様の手術も無事に終わりました~と病院からの連絡に夫も私もホッとしたのは先週の木曜日。

来週からはリハビリ始まるね~~

がんばれ!おじじ~と心の中でエールを送って・・・

ワタシも今夜はもうそろそろ寝ようかな・・・という時間帯

金曜日に埼玉県と東京都の境目で起きた地震で親友の安否が気になってました

昼間、ラインのやりとりで無事を確認でき、『あーーー良かった』と胸をなで下ろして夜に声聞きたいね~・・・とお互いに約束の電話中でした

10月7日22時41分の震源地は千葉県北西部で最大震度が5強、M6.1

親友の居る埼玉県南部は震度5強の表示が出ていました

7日の夜から8日にかけては交通機関が混乱し電車の脱線や停電もありました

帰宅困難者の列がズラーッと続く報道を見て『あーーーーあ』

まさに都市型の地震は弱点を突かれたのです

そんな中での親友との話ができて『良かった~』と、いつもの長電話。

アハハ!オホホ~ と大笑いしながら日頃の出来事の報告。

なにしろ通話料がかさむことはお互いにわかっているので、ひと月おきに交代での電話のかけっこです

すると突然に居間で夫の緊迫した声!

『ハイ、ハイ、エエ・・・それでこちらはどうしたらいいんですか!』

なにかただ事ではない雰囲気を察して親友に『ゴメン!緊急みたいだ!』と断って夫の傍に・・・

じじぃが急に胸が痛いと言ってるんだって~

心筋梗塞かもしれない!

病院を移るんだって~

救急車で運ぶらしい救急病院だ!

行くぞ!!

終末期医療って?

行くぞ!と言っても夫はすでに一杯ひっかけている状態

えーーー!ワタシが車の運転するんだーーー

イヤとも言ってられない

夫は人の運転だとイライラするタイプ

助手席であれこれうるさく怒鳴るのでワタシはこいつと同乗するのは嫌なのです

でも緊急だしね・・・我慢して行くしかないのか~

黙って乗ってて~ハンドル握っているのはこっちなんだから!

救急病院で待っていると少しして、おじじを乗せた救急車が到着。

看護師が現れて、患者様は意識もハッキリしていますが、これから医師の説明があります

検査等行いましてこちらの病院のHCUにご入院となります・・・と言う

不思議なことに、あれほど胸が痛いと大騒ぎをした痛みは消えた?・・・そうな・・・

でも、医師の説明では心筋梗塞の恐れがあり、心臓がかなり弱っているのでその働きを上げるためにも治療が必要だそう・・・

脚の骨折もあるけれど、それはもう手術が済んでいるので大丈夫 骨は黙っていてもくっつきます

おじじの場合、肝心なのは心臓なのだ・・・

夫に医師が聞く

お父様は自分の終末期医療について日頃からどうしてほしいとかの話はされていましたか?

はあ~・・・夫は豆鉄砲でもくらったような顔している

いきなりそんな話になるほどおじじの身体は悪いのか~

もちろん、そんな話なんか日頃の話題にはなるわけない

親子の間といっても、男同士はそんな女々しい話はしないもんだ~と思っている二人。

必要なこと以外は会話のない二人。

おばばも(おじじの奥さん)そんな話は生前まったくしないでいきなり逝ってしまった

終末期医療の話しなぞ、する必要がなかった

だからもちろん、おじじにも夫にも終末の知識なんてあるわけないのだ

ワタシの母親は違った

意識がなくなる前に母は『なんもしないでいいからね~』と言い残して3か月経過の後に旅立ちました

それまでにワタシたち家族は母の終末期医療について散々なバトルがありました

意識がなくても長らえて欲しいと希望する気持ちと母の言うとおりに見送りたいという気持ち

どちらも親を想う気持ちなのですが・・・揺れて揺れて・・・結局は母の希望通りになったのです

コロナで面会禁止

おじじ様の場合は・・・

まったくそんな話などチラとも思ってもいませんでした・・・お互いに。

これは・・・必要なことなのですね・・・

おまけにこの憎いコロナ禍です

面会禁止の赤い張り紙が病院のあちらこちらにベタベタと・・・。

話をしたくても顔を見たくても思うようにいきません。

歯がゆいこと、この上ない!

おじじの病状を聞きたくても病院は電話では受け付けませんときたもんだ~

なら、本当に緊急事態にならないと医師からの説明は聞けないことになるんじゃないですか~

転院させられた病院の対応にも納得いかないものがありますし・・・

このコロナ禍ではおじじ様も医療崩壊の被害者にあてはまるのかもしれません

コロナ禍の弊害・・・高齢者の認知症が進行してしまいそう・・・