
海に沈む太陽・・・黄昏る~
高齢者のお買物アルアル
今日は月に一度の高齢者へのスーパーの特売日です
いつになく店内は賑わって高齢者であふれています
弟のお嫁さんはちゃんと買い物メモを持っていて準備万端
私はこれは安い!と思ったら
適当にカートに入れて見事な衝動買い
お国から頂く年金は毎年増えてはいきません
かえってわずかながら感じない程度に減っていく傾向です
団塊の世代が後期高齢者になりつつあるのだから
けっしてお国も財布のひもを緩めはしません
メモを見ながら買い物するお嫁さんを横目で見ながら反省!
さすがだなあ~こうでなくちゃね~見習わないとな~
ここのところ買い物の方法がガラッと変わったと感じます
レジでのお金の払い方のことです
入院期間とリハビリ期間が一年余りの間での世の中の変化に
ついていけません・・・
納得できないことのひとつに
いつものスーパーで無人のレジができたのです
退院後久しぶりのお買い物~一年近くのご無沙汰です~と
ルンルン気分でスーパーマーケットの中をカートを押して歩いて
いざ、お支払いとレジに向かうと何だろう・・・雰囲気が違うのです
セルフレジ!というものになっていました
これは私の苦手なセルフのガソリンスタンドと同じです!
ガーン!と頭を殴られた感じ・・・
たった今まで気分よく久しぶりのお買い物~なんて鼻歌はどこかへフッ飛んでしまいました。
仕方がなくカートに入れた品物をすごすごと元の売り場に戻して尻尾を巻いて逃げました
なんだろうこの悔しい気持ち・・・なにがセルフレジですか!
一度こんな目に合うとトラウマになって一人で買い物に行くには勇気が必要なのです
高齢者には隠れニートが多いとか聞きます
一説には全国で65万人も居るのだとか
その方たちの気持ちがすごくよくわかります
私もきっとそのうちの一人なのでしょう
優しい店員さんのいるお店で買い物したい
それでこの頃は高齢者に優しいお店で買い物をすることにしています
品物をカートに入れてレジに並びます
ちゃんと間隔を摂って並びますよ
順番が来たらレジの店員さんが優しくしてくれてヨイショと籠をレジ台に乗せてくださいます
レジ打ちの終わった品物を籠に再びきちんと入れてくれて
代金支払いのための自動支払機の番号を伝えられます
『二番でお願いします~』可愛い優しいレジさんの声が響きます
最初は解らなかったのです!二番ってなんだろう?
代金自動支払機というのが番号がついてズラーっと並んでいます
ふうん、これでお金を払うんですな~銀行のATMみたいなものですな・・・と感心するが内心困っています
まあね、セルフレジよりもちょっとはいいかも~と独り言。
隣でお金を自動支払機に入れているお婆さんがいます
何気に見ていると小銭をビニール袋に入れてきてそれをザーっと流し込むように入れています
(そうか~小銭を消化するのにはいい方法?ですね~)
でも・・・途中で機械が詰まったみたいです
『金が入っていかーん』とお婆さん、叫んでいます
店長さんらしき人物があわてて走ってきて優しく対応・・・やれやれです
『あといくら入れたらいいんだ!』なんてやりとりから目が離せませんでした
こんな自動支払機とかセルフレジとか置いて・・・
世の中変わりつつあるのは仕方が無いですが・・・
高齢者にとって生活しやすい世界はどこに行ってしまったのでしょうか
プリカカードもお財布携帯も持たないシニアたち
うちのおじじは80歳過ぎながらも自分で買い物をします
とてもこだわりがあって品物の銘柄と買い物するお店は決めているのです
毎週日曜日おじじのアッシーをしている息子の我が夫はグチグチいいながらも、よくやってあげていると感心します
何故かと言えば、ヨーグルトはこの銘柄であそこのスーパーで買うのでそこに行ってくれ、パンはあのお店という具合にあちらの店こちらの店と車を2時間近く走らせます
夫は最近こそあきらめてますが当初は辟易して帰って来て文句を言うこと言うこと、聞かされる方も大変でした
ある日のこと、おじじは自動支払機の前で小銭をばらまいてしまったそうです
可哀そうに・・・目もそんなに良くないのにかがんで拾うのは大変なことだったでしょうと同情しました
周りのお客さんも手伝ってくださり、やっとのことで帰ってこれたそうです
後で息子である夫にこぼしていたそうな・・・
『わしも、もうダメになった・・・』
そうそう!だから買い物は私たちに任せてくれればいいのにね~と内心これでやっと安心できるわと思いました
でも次の週になるとしっかり用意をしてお買い物に行くのを待っているおじじなのです
夫からおじじがスーパーでお金をばらまいた出来事を聞いて私はひらめきました!
私 『そうだ!プリペイドカードで払えば小銭とか出さなくていいよ』
(自分だってプリカというもの持ってないのによく言うよ)
夫 『何言ってるの~プリカにお金がいくら残っているのかわからないしょ』
(夫は密かに持っていて使えているようだ)
私 『そっかーおじじはATMでカードも使えないもね』
夫 『そうさ 通帳に文字で書かれてないと不安でたまらないんだから・・・だから度々郵便局で記帳に行くんだよ』
私 『・・・』
何も言えなくなってしまいました
私にも少なからず当てはまるかもしれないと思ったのです
お財布携帯いまだに使ってません・・・
