いとしきシニア~高齢者は介護される心構えを・・・

いとしきシニア

老害って何をさして?

老害】という言葉があるようです

それは周りを不愉快にしたり迷惑をかける老人のことをそう呼ぶそうです

なんだか悲しい言葉に感じます

流行ってはいけない、流行ってはもらいたくない言葉です

すべての高齢者をそう呼ぶのではないかもしれません

若者もいずれは年を重ねて高齢者と呼ばれるようになります

その時にかつて自分たちが使った【老害】という言葉を

自分に向けられたなら、どう感じるでしょうか

高齢者は【老害】と言われたくなければ

きちんとして人に迷惑をかけずに不愉快にさせずに生活してくださいと

指図されなければならないのでしょうか

それはどなたのどの物差しで測られるのでしょうか

高齢者の方のそれぞれの家族にでしょうか

高齢者の方の住んでいる地域の人々にでしょうか

それとも自らの意思では行きたくもない介護施設からでしょうか

今の時代は戦争もなく優しい時代と言われますが本当にそうなのでしょうか

なんだか優しい言葉の裏で冷たい心が潜んでいるような気がする

あなたは選ばれし高齢者?

あと4年後の2025年には

団塊の世代が75歳以上になり、

この先ずんずんと少子高齢化が進むと言われています。

団塊の世代とは日本が敗戦前後の

1946年から1949年生まれを指してそう呼ぶそうです

統計では約800万人

2025年の推定ではその時点に高齢者で

介護が必要になる人々は730万人にのぼると言われます。

その730万人のうちのどれくらいの数を

団塊の世代が占めるのか想像はできません

しかし平均余命が長くなっていく状況をみますと

かなりのウェイトで占めることになることが予測されます

団塊の世代は皆それぞれに戦後の新教育を受け生き抜いてきた人たち

そのうちの一握りにしても昭和の【老害】といわれるのは

とても悲しいです

そして、このブログ目次の

あなたは選ばれし高齢者ですか?の問いかけなのですが

誰に選ばれるのかと言えば、

家族でもなく友人でもありません

高齢になったこの身体を癒して支えてくれる介護事業なのです

身体の自由が利かなくなって、

考えることも乏しくなったそのときに

周りの人たちが介護を受けたらどうですかという話になります

家族がいるなら家族から

居なければ地域の民生担当の方からお誘いがきます

まずは、それぞれの暮らしている地域包括支援センターから、

もしくは紹介される介護支援事業所から

介護支援専門員(ケアマネージャー)が

あなたの自宅に訪問してきます

あなたや家族などキーパーソン(援助者)の立場の人が

介護支援専門員(ケアマネ)とお話をし

自治体からの調査員に身体の状況や認知度のテストをされ

さらに、かかりつけの主治医から診断をしてもらい

認定されると初めてあなたの介護度が決まります

介護度によっては、まだ自宅で暮らせるとか

イヤイヤもうそれは無理だから介護施設に入ってもらおうとか

家族を含めた周りの関係者であなたへの対応が繰り広げられます

その時にあなたは自分の意見が通ると思いますか?

殆どの高齢者の方は無難にうなづくことが精一杯・・・

『うちのじいちゃん、タバコ大好きなんですが・・・』

『ばあちゃんの持病は糖尿病で毎日インスリン注射が必要なんですが』

『じいちゃんの頑固さは手に負えないんです』

『ばあちゃんは好き嫌いが激しくて食事がとれない場合は胃ろうになるかも』

『じいちゃんは気が付いたら知らないうちに外に出て行ってしまうんです』

介護施設は入居の際に面談の時があります

それらの話を聞かされた施設の担当者は表面にこそ出しませんが

心の底では・・・困ったなあ~

この方をうちで引き受けていいものかどうか・・・と悩みます

何故なら、施設の担当者が困る理由の其の一つには

介護者(施設の職員)側からの苦情があります

あまりにも手のかかる人は私たちには無理です~介護できません

どうしてもと言われるなら職員を増やしてください・・・と。

介護する側にもわけがある?

この話は昭和生まれの私たちにとっては

とんでもない話だ!とおこりたくなりますか?

怒るという時点ですでに選ばれない

ターゲットにされてしまいます

【すぐに怒る】イコール【キレる高齢者】イコール【昭和の老害】

この方程式が出来上がっているようです

ましてやこれから先は介護される側と介護する側の数が

反比例していくとされています

圧倒的に介護職の数が少なくなっていきます

それを踏まえて

どうしたら介護職を増やして行ったら良いのかが

2025年に向かっての課題になっていくそうです

せっかく介護職に希望をもって就いたのに

職場が全然楽しくない

辛いことばかりでもう明日から職場に行きたくない

そう思いながら働いている介護員が

我が子であり我が孫であったなら・・・

自ずから答えは出てきます

【○○さん、ありがとうね~】

この言葉ひとつで救われて長年にわたり

介護職を続けて来れたという方もいます

自分たちの時代と今の時代は違うことを

意識しないといけないのだと思います

褒められて認められて育ってきた新人類と言われる人たちと、

踏まれても蹴られても

石の上には三年の諺を信じて生きてきた世代とは

考え方も違って当然です

学校での教育方針や家庭での育ち方・・・それも全く違います

賢いシニアの合言葉をこれからは

【ありがとうね・嬉しいよ・感謝感謝】に変えれるなら・・・

水が低きに流れるように物事を諦めではなく達観して

残りの余生を過ごすことが私たちシニアの幸せに・・・

介護する側される側・・・

みんなの幸せにつながるのではないでしょうか

介護職って最高にいい仕事だよ!

そう若い世代に言われることが賢いシニアの世代にとって

とても幸せな未来なのでは・・・・?