いとしきシニア~高齢者は【フレイル】に注意!

いとしきシニア

【フレイル】って?

先日、階下に住むおじじの所へケアマネージャーさんが来ました。

おじじは介護保険を受けていて要支援2なのです

何か月かに一度、ケアマネージャーさんが訪問してくれて体調の変化を確認してくれます

聞くともなしにおじじとの会話が聞こえてきます

この頃とみに耳が聞こえにくくなっているおじじとの会話です

おじじは大声で話しますから、ケアマネージャーさんも負けずに大声です

だって普通の声では聞こえませんからね

狭い家の中にガンガンと声が響いて闘いでも起きているようです

ケアマネージャーさんも疲れて帰る頃には喉がカラカラだったでしょう

よく聞くお話ですが介護保険を使って役所のお世話になるときには、担当の調査員が自宅に訪問します

そういう時に限って普段は家族の問いかけに満足な受け答えができないのにビシッとなるんですね

役所の担当者の前ではきちんと正装して出てきて質問されたことにしっかりとお話できるのです

何度も訪問されたり日頃の状況を把握してくれている場合は理解してもらえるのでしょうが、『この様子ではこの方はまだ介護は必要ないのでは・・・』と介護保険の該当者にならなくなってしまいます

家族としては『はあ~』とため息ですね

介護保険が利用できれば家族の負担も多少は軽減できるのですから・・・

まさに先日のおじじとケアマネージャーさんの会話を聞いているこちらとしては『はあ~なんだろうな~』という状況でした

おじじは昨年奥さんを亡くしたばかりで、亡くなった当座は葬儀や法事やらと人の出入りもあって気持ちも張りつめていたんでしょうね

でも1年祭が過ぎて、納骨が済んだ頃から身体の不調をあちらこちらと訴えるようになりました

朝からボーッと外を眺めていたり、玄関のチャイムも聞こえているのかどうなのか対応しないし、ピーピー台所で音がするので見ると冷蔵庫の扉が開いているし…と心配なことばかりです

こちらの話に反応が薄いというかイマイチ以前のおじじとは違うのを感じます

私が困るのは別に告げ口ではなく、おじじが今日はこういうことがあって・・・と帰宅した夫に話しても真剣に聞かないどころか嫌がるのです

自分の親のことなのにちゃんと聞いてよと思って文句をいうと、いちいちそんな話は聞きたくないそうです

私としては常に状況をわかっていてほしいから伝えるのですが、毎度家の中が変な空気になってしまい、言って損した気持ちになります

大変な状況が起きてからでは遅いでしょ

早くから聞いていたら対応できたとその時に言われても困るんだからねというのが私の気持ちですが

夫は『いいや自分はそうなった時でいいから』と冷たいのです

現実逃避しているだけじゃないですか・・・?

【フレイル】の時期を見逃さないで

高齢者には健康な人と要介護の人との間にもうひとつの虚弱状態の人という段階があり、その状態及び時期のことを【フレイル】と呼ぶそうです

筋力が低下することで素早い身体の動きができなくなり、気持ちが落ち込み、経済的に困るなどで自立する気力がなくなるそうです

なのでそんな高齢者が増えることを懸念して【生活を改善しましょう!】というスローガンを掲げた日本老年医学会が心がけひとつで健康な身体を取り戻すことができると勧めています

ここからは日本老年医学会が作成した【フレイル=虚弱状態にならないように気をつけるポイント】というのを挙げてみますね

フレイルの進行を予防するために実行しましょう

① 動かない時間を減らしましょう、自宅でできるちょっとした運動で身体を守ろう

② しっかり食べて栄養をつけ、バランスの良い食事を!

③ お口を清潔に保とう、しっかり噛んで毎日おしゃべりしましょう!

④ 家族や友人との支え合いが大切です!

⑤ 高齢の両親に促してあげましょう!

なんだか読んでいるとこれは全部がうちのおじじに当てはまっていると思いました

必要なこと以外は積極的に動きません

こだわりがあって好きな食べ物しかいただきません

毎日おしゃべりする相手はいないし、電話もかかってきません

家族が支えるって言っても夫はあの調子です

とても頑固でフレイル予防の話など無理無理

ひょっとして【フレイル】の時期はとっくに通り過ぎているのかもしれません

孤食でむせたり、噛めなかったり・・・

オーラル(口腔)フレイルという言葉も最近よく聞かれますね

高齢者には孤食といって一人で食事をすることが増えています

高齢になるとどうしても口腔の状態が入れ歯が合わないなどで物を噛みきれなくなります

当然、柔らかいものばかりを食べるようになり結果、噛む機能が低下します

飲み込むための筋肉の衰えも徐々に進みます

それらの状況がオーラルフレイルを助長していくのです

問題は食事をする場合のことだけに限りません

いつのまにか食事を誤嚥することが重なった結果は肺炎や窒息を起こします

誤嚥性肺炎はオーラルフレイルが招くといっても過言ではないでしょう

階下でおじじがゴホンゴホンとおかしな咳をしていたり、ゲホゲホするので『どうかした!』と声をかけると『喉がつまった!』

まだ自力で喉つまりから脱出できてはいますが、おじじも孤食しているので心配です

デイサービスなど介護施設では食事の前などで口腔ケア体操をしています

パタカラ、パタカラ、パタカラと声を出して言ったり

舌を突き出したり右に左にぐるっと回すなどの舌の体操や

シルベスター体操といって胸の前で腕組みをしてそれを息を吸いながら上にあげて息を吐きながら下に下げる体操も飲み込みを良くするそうです

自分も【フレイル】が進行しないように気をつけて予防体操していかなくちゃ~