介護のこころ~緊張のおじじと共に主治医からの検査結果を聞く

いとしきシニア

心を鬼に塩分制限

退院してからこっち2週間が過ぎての受診日

主治医の言いつけを守って、家での厳しい塩分制限に耐えたのです

今日は朝いちで順番取りの受付をしました

おじじは9番目・・・皆さん早くから並んでいます

午前中は処置室での採血と尿検査、レントゲン撮影。

一度帰宅して午後からの検査結果待ちになり・・・

午後いちでの再受診です

果たして検査結果はどう出るでしょう

あれだけ厳しく心を鬼にして、おじじに塩分制限させたのだから少しは良い検査結果が出て欲しいのです

おじじもきっと同じ気持ちでいると思います

これで終わった訳じゃないんだな・・・と独り言

おじじは余程この2週間の塩分制限が辛かったのでしょう

多分、この2週間の塩分制限が解けたら元の食事に戻れると思っていたのかも・・・

レントゲン写真の結果はお陰様で肺に水が溜まってはいませんでした

ところがところが・・・喜んだのも束の間で・・・

血液検査では退院時よりも数値は悪い方向へ進んでいました

あれほどの努力をしていたのに・・・報われない虚しさに襲われました

尿素窒素・クレアチニンの値も上昇

推算GFRは39という数値で今までで最高の値を示しています

長年積み重ねた食生活の悪影響は、時間が経つにつれて徐々に結果となって現れて後戻りはできないのですね・・・

それだけ身体が高齢で応えられなくなっている・・・ということなのです

主治医も腎不全のステージを詳しく説明してくれませんので、素人ながら調べてみました

慢性腎臓病のステージの分け方ですが、血液検査・生化学の中の【推算 GFR】と尿検査の【タンパク尿】の二つの検査項目を使います

おじじの 【推算 GFR】の数値 は39

尿検査の【タンパク尿】 はプラスマイナス(タンパク尿が疑われる程度)

ということは慢性腎臓病のステージはG3ということになります

ワタシが少しホッとしている理由はタンパク尿がプラマイだったということです

【推算 GFR】 の数値だけですとステージG3でもG4に近い方なのですが・・・

まだ尿検査で救われています

この先、尿にタンパクが出るようになれば食事療法でタンパク制限やカリウム制限が必要で更に人工透析もしなければならなくなります

もっともっと 辛い食事制限が待っていることになります・・・

まあ・・・再入院もあるかもしれないと念を押されての退院でしたから、それを免れはしたのですが~

そこでのおじじの言葉

ボソッと・・・『これで終わったわけじゃないんだな・・・』なのです

この歳になって何が楽しみかと言えば【美味しいものを食べること 好きなものを食べること】なのです

人の三大欲求は衣食住といいますが

安心して眠るところがあること 身体に苦痛がないこと 美味しいものが食べられること 

歳をとったらこれらに勝る欲求はないと思います

欲求と言うより自然な【そうありたい】という願いですよね

ときどき抜けるところはありますが、まだまだ頭はしっかりしています

不満を口に出したり怒ったりすることはありませんが・・・それ故に

『これで終わったわけじゃないんだな・・・』という呟きに、どうしようもない気持ちが見えるのです

こんな明るい色の花で庭を埋め尽くすのが夢なんです~