
神道のまつりごと・・・しきたりは分からない事ばかり
このたびお亡くなりになった、おじじの出身は北九州の福岡でした
高校を卒業するまで福岡から広島に移り住んでいましたが
その後、北海道に単身で渡りおばば(奥さん)と結婚されたそうです
北海道は神道より仏教が多い地域
おばばの実家はもちろん仏教徒
きっとおじじは北海道になじむのに苦労したことでしょう
だから我が家にはおばばの持参した仏教徒のご仏壇がデーンとあります
別の部屋には神道の信徒檀がこれまたデーンと構えています
残された者たちは忙しい忙しい
なんて言ったら叱られましょうか・・・?
神道のまつりごとを遺言として残していく暇も無かったおじじ様
『まだ・・・逝く予定でなかったんだ~間違ったんだ~・・・』と
お空の上でブツブツ愚痴っているのかもしれないね~
ワタシたち夫婦は宮司様に訪ねたり、書物やネットで調べたりと・・・
なんとかかんとか、まつりごとをこなして参りました
物言わぬ遺影やお骨箱に話しかけながら・・・
『これでいいのかな~・・・?まあ・・いいっか!』なんて調子です
でもね・・・
この形式はきちんと息子たちに伝えておかないといけないのだ
そう考えて写メに撮ったものをブログで残しておくことにしました
以前にこのブログはワタシの遺言代りだからね~・・・と
息子に伝えたことがあります
(あの子・・・忘れてないだろうねーーーしっかり見ておくれよ~)

自宅でのお供えはこのように・・・
生魚の頭は右に向け背が手前になるように置きます
上段、真ん中にお酒、水、塩、米、重ね餅、野菜、乾物、果物、お菓子など
9品目のお供えをします
葬儀が終わってお骨を自宅の祭壇に祀った後、10日祭、20日祭と続きますが
重要なお祀りは50日祭です・・・仏教での四十九日と同じ意味を持ちます
神道では亡くなった方が家神様となり家族を見守る神様となる行事です・・・
神道ではしきたりに○○祭とつきます
先ずは仏教でいうところのお通夜・・・これは【終夜祭】といいます
病院で亡くなっても自宅ででも同じですが、【終夜祭】が始まる時間までは遺体は布団に寝かせられています
顔に白い布を被せられています
ワタシも真新しい白いハンカチを用意しておじじの顔に被せました
知らせを受けて駆けつけた親族は、その布をめくってお顔を拝見させていただきます
亡くなって半日も経つと遺体は死後硬直といって筋肉が縮まるのですね
おじじは過去に眼瞼下垂の手術を受けたことがあるので、その影響もあってか閉じていた瞼が段々と開いてくるのです
すると・・・ちびっこの孫たち(おじじからいえばひ孫)が【ひえー!眼が開いてきた!】と叫びます
亡くなったあとの顔の表情は、色々と個性が出るようです
ワタシの実母は口が開いて開いて『ワオー』と叫び出しそうなものですから必死でタオルで顎と頭をくくって、お口を閉めてあげたものでした
そうして自宅から式場に移された後で【湯かん】といって身体を拭き清めて頂いてから、遺体はお棺に【納棺】されます
神道では【納棺】されますと、お棺の周りにしめ縄を張り巡らされて祭壇の奥に入れられてしまいます
なので・・・この【湯かん】から【納棺】の間は家族にとっては大事なお別れの時のように思われます
おじじ様のご遺体は、真っ白な袴をつけて頭には黒い烏帽子(えぼし)をかぶりました
仏教では頭に白い三角の布をあてますが、そこが神道とは違うのですね
いかにも、亡くなった後は天に帰り家族を見守る家神様になるのだ・・・という雰囲気ピッタリの死装束でした
ここでひとつ疑問がふつふつとワタシの胸に・・・
男性は烏帽子をかぶってお棺に入るのですが・・・女性はいかがなものか?
ワタシはどうなるんだろうかい・・・?と思いました・・・
家神様となるのであれば男女の区別はないのかもしれませんね・・・
お通夜の事を神道では【終夜祭】といいます
神道では全てに【~祭】とつくことは面白いというか不思議な感覚ですね・・・

仏式とはかなり違います・・・
お供えは、お酒、お米、塩、お餅、乾物、果物、野菜、生魚、菓子など